おかいものブログ

買ったら書きます。

iPhone6s純正レザーケースにICカードを入れて改札を通るまで

前回、iPhone6s純正レザーケースにICカードと電波の干渉を防ぐ防磁シートをはさみ込み、改札を通る準備がついに整いました。

 

カバンから定期入れを取り出したりすることなく、片手に持ったiPhoneでピッと改札を通る。全国3000万人のサラリーマンが憧れるスマート出勤です。前日はコーフンで眠れませんでした。

 

ぼくは私鉄と地下鉄を乗り継いで会社に行きます。さらに、駅前の駐輪場でもICカードで決済するので、初日の出勤には合計5回チャンスがあります。

 

当日はすこし早めに家を出ました。

 

駅前の駐輪場につくとさっそく自動販売機の前に行き、チケットを購入します。手が震えます。ICカード決済を選択し、おもむろに我がICカード搭載iPhoneをかざします。

 

ピッ

 

いけた!!!

 

何のエラーも発生せず、チケットが発行されます。ここでニヤけてしまってはスマートではありません。私はスマート出勤のスマート社員。平静を装おいます。

 

自転車を止めたら、次はいよいよ本丸、私鉄の改札です。改札前まで行き、呼吸を整えます。万が一のため、改札を通る人が少なくなるのを待ちます。もし万が一、エラーが発生した場合にも、迷惑は最小限にとどめたい。

 

ていうか、エラーはいやだ。このためにケース(¥5,800税別)と防磁シート(¥868お急ぎ便)を買ったのです。失敗は許されません。

 

人がはけたのを見届けると、緊張した面持ちで改札に向かいます。iPhoneをもった手は手汗でびっちょりです。

 

いつもより入念に、iPhoneの背面を改札に密着させます。どうだ。

 

ピピピピッ!

 

鋭いビープ音が鳴り、無情にもドアが閉められます。画面を見ると「認識できませんでした」の文字が。頭が真っ白になります。

 

一瞬のちに我に返りました。このままではいかん。後続の人に迷惑がかかる。はやくこの場を去らなければ。そう思った瞬間

 

ピッ

 

ドアが開きます。えっ?

 

よく分からないまま改札を後にします。何だったんだアレは。ホームに着いて自分の行動を冷静に振り返ります。

 

iPhoneをかざした
②エラーでドアが閉まった
③焦った
④改札から戻ろうとした
⑤カードが認識されドアが開いた

 

③から④の間にカードが認識されるアクションがあったはずです。一瞬のできごとなのでよく覚えていませんが、あるとすればカードの入ったiPhoneの向きが少し変わったということでしょうか。いずれにせよ、次は私鉄の出口、出口に到達するまでの十数分で謎を解かなければなりません。

 

よくよく考えてみると、アイフォンをかざしてから、自分自身は前に進もうとするので、持った手の角度が少し変わります。角度が変わったあと、認識されたのではないか。ははーん、角度の問題だな!

 

iphoneの角度

 

iPhoneを3時の角度でかざせばいけるはず。これはもらったも同然です。

 

私鉄の降車駅に着きます。今回も万全を期して周囲の人がはけるのを待ちます。けっこう待ちました。

 

周囲の人がみんな改札を通るのを見届けたら、いよいよスマート社員の出番です。

 

iPhoneを3時の角度で構え、改札に向かいます。

 

改札にかざす

 

ピピピピッ!

 

えっ

 

またしてもドアが閉まります。あわててiPhoneを改札から離し、もう一度近づけます。

 

ピッ

 

ドアが開きました。パニックです。混乱しながら改札を後にします。もう何がなんだか。しかし地下鉄の入り口はすぐそこです。ここは切り替えが大事です。しまっていこう。

 

地下鉄の入り口の前で、またしても人が通りすぎるのを待ちます。
それはもう、コンバージョンキックの五郎丸選手の様な面持ちです。

 

五郎丸選手

 

また新しい考えが頭をよぎります。

 

iPhoneの通信が改札の電波を妨害しているのではないか。

 

通信を遮断するなら機内モードです。そう考えてiPhone機内モードにします。もしこれで通れたとしても、毎回機内モードに切り替えないといけません。まったくスマートではない。

 

改札にかざします。

 

ピピピピッ!

 

ダメか。一瞬離してもう一度かざします。

 

ピッ!

 

ドアが開きました。どうも1回めは必ず失敗するようです。2回やれば確実。なんじゃそら。毎回改札に2回かざすなんてめんどくさすぎます。
なんとしても1回で改札を通りたい。まだ検証していないパターンはなんだろう。

 

電源OFF

 

電源をOFFにするパターンは未確認でした。毎回改札で電源を切るなんて、機内モードと比較にならないほどめんどくさいですが、1回で成功する条件を発見できていない今、検証せざるを得ません。

 

地下鉄の出口に到着すると、電源をOFFにして周囲の人が行き過ぎるのを待ちます。手持ち無沙汰なので電源の切れたiPhoneを眺めているフリをします。おれはいったい何をやってるんだ。

 

iPhoneを改札に。

 

ピピピピッ!

 

はいダメー。もうなにやってもダメー。改札通れませーん。
Amazonの防磁シートのレビューにクソミソに書いてやろうか。

 

今回も1回めでエラー、2回目で通れました。

 

会社に到着してもモヤモヤしています。
事の顛末を同僚に話していたところ、ふと気付きました。

 

カードの位置が悪いのではないか。

 

これまで、ICカードiPhoneの下の方に配置されていました。
これをもう少し上の方に移動させると、改札側の反応も変わるのではないか。

 

ICカード移動

 

退社前にICカードの位置を変更して帰路につきます。改札前で人がはけるのを待ち(これももう慣れてきました)、改札を通ります。

 

ピピピピッ!

 

ダメーでしたー。もうイヤになってきました。。つぎはケースからICカードを出し、ケースの外に重ねて持ちます。

 

iphone+防磁シート

 

もうまったく意味の分からない状態ですが、仮にこれでOKだったら、ケースに問題があることになります。こうなったら問題があるところを切り分けたい。

 

ピピピピッ!

 

ダメー。もう自暴自棄です。もうパターンも思いつきません。
後できることと言えば、不本意ですがもう一枚防磁シートを買うか、もっと大きな、iPhone全体を覆えるサイズのシートを買うかくらいです。
それか、毎回2度タッチするか。
もうスマート感ゼロです。

 

最寄り駅の改札で、もう何の期待もせずiPhoneをかざしました。

 

ピッ

 

えっ

 

1回で通れました。なぜ?

 

ふと手元を見ると、iPhoneを逆向きに持っていました。

 

iPhone逆向き

 

逆向きだといけた。。

 

それから数日間、iPhoneを逆向きに持ってかざせば百発百中で成功しています。カメラのあたりから何か出てるんでしょうか。

 

【結論】iPhone6sにICカードを入れた場合、逆向きにしたら改札を通れる。